経口中絶薬とは

大阪のまさこ女性クリニックでは、経口中絶薬についてのご相談をお受けしています。
経口中絶薬は、お薬の服用によって妊娠の継続を中断する方法です。日本では2023年に「メフィーゴパック」が承認されており、手術を行わずに中絶ができる選択肢として注目されています。
子宮内に器具を挿入する手術とは異なり、2種類のお薬を段階的に服用することで子宮内の内容物を排出させる仕組みです。使用にあたっては医師の管理のもとで行う必要があり、医療機関内での服用と経過観察が求められます。
経口中絶薬の仕組み
経口中絶薬「メフィーゴパック」は、2種類のお薬を段階的に服用することで、妊娠の継続を中断する方法です。
1剤目:ミフェプリストン
妊娠の維持に必要なホルモン(プロゲステロン)の働きを抑えるお薬です。このお薬を服用することで、妊娠を維持する環境が変化します。
2剤目:ミソプロストール
子宮を収縮させて、子宮内の内容物を排出させるお薬です。1剤目の服用から36~48時間後に服用します。
この二つのお薬を組み合わせて使用することで、手術を行わずに妊娠を中断することが可能です。
対象となる方
経口中絶薬の使用が検討されるのは、主に以下の条件に該当する方です。
- 妊娠9週0日以内(妊娠63日以内)であること
- 子宮外妊娠ではないことが確認されていること
- お体の状態がお薬の使用に適していること
妊娠週数やお体の状態によっては、経口中絶薬の使用が適さない場合もあります。使用の可否は、診察の上で医師が判断いたします。
経口中絶薬の特徴
手術を行わない方法
経口中絶薬は、お薬の服用によって妊娠を中断する方法です。子宮内に器具を挿入する必要がないため、手術に対する抵抗感が強い方にとっては、一つの選択肢となります。
麻酔が不要
手術のように麻酔を使用することがないため、麻酔に対する不安をお持ちの方にも適しています。
複数回の来院が必要
経口中絶薬は、1回の受診で完結するものではありません。1剤目と2剤目の服用のタイミングが異なるため、少なくとも2回の来院が必要です。加えて、排出後の確認や経過観察のための受診も必要になります。
服用の流れ
1回目の受診:診察と1剤目の服用
まず診察を行い、超音波検査(エコー)で妊娠週数や子宮の状態を確認します。お体の状態がお薬の使用に適していると判断された場合、医療機関内で1剤目(ミフェプリストン)を服用していただきます。
36~48時間後:2回目の受診と2剤目の服用
1剤目の服用から36~48時間後に、あらためてご来院いただきます。医療機関内で2剤目(ミソプロストール)を服用していただき、その後の経過を観察します。
2剤目を服用すると、子宮の収縮が起こり、子宮内の内容物が排出されます。排出までの時間には個人差がありますが、多くの場合は数時間以内に排出が確認されます。
経過観察と確認
排出が確認された後、エコーで子宮内の状態を確認します。後日、あらためて検診を行い、子宮の回復が順調に進んでいるかを確認いたします。
注意点・副作用
経口中絶薬の使用にあたっては、以下の点にご注意ください。
腹痛・出血
2剤目の服用後に、子宮収縮に伴う腹痛や出血が生じます。痛みの程度には個人差がありますが、強い生理痛のような痛みを感じることがあります。出血は数日~2週間程度続くことがあります。
吐き気・下痢・発熱
お薬の作用として、吐き気や下痢、一時的な発熱が見られることがあります。多くの場合は一時的な症状です。
排出が不完全な場合
お薬の服用後、子宮内の内容物が完全に排出されないことがあります。その場合は、追加でお薬を使用するか、吸引法による手術が必要になる場合があります。
子宮外妊娠には使用できません
経口中絶薬は子宮内の妊娠にのみ有効です。子宮外妊娠の場合は使用できませんので、事前のエコーによる確認が欠かせません。
手術との違い
経口中絶薬と手術(吸引法)は、いずれも初期の人工妊娠中絶に対応する方法ですが、それぞれに特徴があります。
経口中絶薬は手術が不要で麻酔も使用しませんが、排出までに時間がかかることや、複数回の来院が必要な点、排出が不完全だった場合に手術が必要になる可能性がある点がデメリットとして挙げられます。
一方、吸引法による手術は、短時間で確実に処置が完了する方法です。静脈麻酔のもとで行うため、手術中に痛みを感じることはほぼありません。
どちらの方法が適しているかは、妊娠週数やお体の状態、患者様のご希望によって異なります。
経口中絶薬についてのご相談
中絶手術と経口中絶薬のどちらが適しているかは、妊娠週数やお体の状態、患者様のご希望によって異なります。それぞれの方法にメリットと注意点がありますので、ご自身に合った方法を選んでいただくことが大切です。
当院では、経口中絶薬を含めた中絶の方法について、初診時のカウンセリングでご説明しています。「手術とお薬の違いを詳しく聞きたい」「自分にはどちらが合っているか知りたい」という方も、お気軽にご相談ください。